保育士は2年目にもなると新人扱いはされなくなり、時には後輩ができ、仕事が増えたり責任が重くなったりと経験者の扱いをされていきます。
反対に、2年目になっても全く仕事を任されることがなく、いつまでも何もできない新人扱いをされる場合もあります。
こうした2年目保育士に対する仕事の内容が、はたして自分に合っているのか、仕事内容が自分にふさわしくないと感じたり、大きなストレスとなったりすることで転職を視野に入れることはあります。
そこで今回は、2年目保育士の転職はアリかナシかを、メリットとデメリットを紹介しながらお話していきます。
1.保育士2年目で転職するのはアリorナシ?
2年目の保育士が転職をするのは、結論から言うと「アリ」です。
「この職場にはもういられない」と強く思ったならば、ストレスをいつまでも抱えている必要はないからです。
いつまでも嫌な思いをひきずりながら仕事をしても、子どもに良い影響は与えられません。
しかし、仕事が辛いからと言って、保育士の仕事を辞め、他の職種に変えてしまうのは勿体ないことです。
たった1年働いた職場が全てではありません。保育の環境は様々です。まずは転職し、他の職場を経験してみることをおすすめします。
2.保育士が2年目で転職したいと思うよくある理由5つ
保育士にとっての2年目は、環境(職場や家庭、立ち位置など)の変化、逆に、変化を望むことの不変によって、「転職したい」と思いやすいタイミングでもあります。
2年目の保育士が転職したいと思う理由は様々にありますが、ここではよくある理由5つをご紹介いたします。
(1)急に責任が重くなった
保育士の少ない職場では良くあることで、2年目になったら担当する仕事が急に増えることや、わからないことがあっても質問しにくい環境になってしまうことがあります。
責任ある立場が自分のモチベーションの範囲を超え、負担だらけになってストレスに繋がり、転職したいと思うようになる場合があります。
(2)いつまで経っても仕事を任せてもらえない
「急に責任が重くなった」とは逆の理由で、全く仕事をさせてくれないことや、いつまで経ってもダメ出しばかりで自分を認めてくれないことがあります。
1年間一生懸命学んで働いた経験と知識を発揮できず、自信を持つことができなくなってしまうことにより、転職したいと思う2年目の保育士は少なくありません。
(3)ハラスメントが続いている
意地悪な先輩保育士や上司がいて、1年間我慢をしてきたけれども、2年目になっても変わらない、もしくはエスカレートしている時や、パワハラ、セクハラなどのハラスメントを受けている保育士にとっての2年目は、「我慢の限界が来ている」頃であり、「転職したい」と思うタイミングでもあるでしょう。
(4)残業が多く、プライベートな時間が全くない
1年目の保育士は、勉強のため、仕事に慣れるために残業をたくさんし、休日も仕事の時間に費やしていたけれど、2年目になってもその生活を変えることは難しい場合、「将来を考えて転職した方が良いのでは」と思うことがあります。
(5)生活スタイルが変わった
結婚や育児、介護など、自分(保育士)の生活が変わり、今の職場では仕事をすることが難しい場合に転職を考えることがあります。
たとえ2年目の保育士であっても、住む環境や生活が変われば、生活と仕事を両立させることのできる職場を探すべきであると言えます。
3.保育士2年目で転職するメリット
2年目で転職するメリットは、現在の職場におけるストレスをため込み過ぎずにリセットすることができることです。
合わないと感じたら、現在の職場にはこだわらず、働く環境を変えることは自分を守る手段になります。
経験はあるものの新鮮な気持ちで仕事に慣れていける
2年目の保育士は、1年間保育の現場を見てきているので、年間を通した仕事の流れや、行事などは把握できています。
ベテランになって凝り固まった保育感で転職するのとは違い、転職先では、経験はあるものの新鮮な気持ちで仕事に慣れていくことができるでしょう。
4.保育士2年目で転職するデメリット
保育士2年目で転職する場合は、「たった2年しか働かずに転職してしまったのか」というマイナスなイメージを持たれやすいことがデメリットです。
保育士は、噂好きな人もたくさんいます。「もう少しがんばってみることを何故しないのか」と問い詰めてくる人もいるでしょう。
また、面接においても「どうして前の職場を2年目で辞めてしまうのか」ということは細かく質問されることが予想されます。
その理由は、次の転職先でも2年程で辞められたら困るからです。
保育士2年目で転職するデメリットを解決するには
「マイナスなイメージを持たれやすい」という点を解決するには、「2年目で転職することは、自分にとってプラスなことである」と考えていくことが大切です。
2年目の保育士が、「転職が自分にプラスである」と考えることで、目標とする保育や転職理由が明確になり、面接官が持つマイナスイメージを打ち消す要因にもなり得るからです。
転職時の面接で「職場を辞めた理由」を聞かれたらどう答えるべき?
2年目の保育士が転職の理由を聞かれた際、今までの職場の悪口を言わないようにすることが大切です。
例:「今までの職場は、○○という点で良いと感じました。しかし、△△という点で、自分の力を発揮できませんでした。」
というように、前の職場の良かった点を伝えながら、自分が転職を考えた理由を加えていくと、面接する相手に好印象を与えます。
さらに、転職先では長く続けたいという強い思いもアピールできるとさらに良いでしょう。
悪口や不満を言わないことは後腐れの無い退職にも繋がる
2年目で転職する保育士が今までの職場において、子どもや保護者、同僚や上司に対して職場の悪口や不満を言うのは止めましょう。
短い間でもお世話になった人(例え自分をいじめた嫌な先輩保育士等でも)には、誠意を持って対応し、引継ぎも丁寧に行うことが礼儀であり、後腐れの無い退職にも繋がります。
まとめ
仕事は最低でも3年は働いてから転職をするべきだ、と言う意見もあります。
確かに、「なんとなく仕事が合わない」「つまらない」といったぼんやりした理由で転職を考えているならば、もう少し仕事に慣れるまでがんばってみることも大切です。
しかし、様々な理由で「もう耐えられない」「不安が募ってストレスを感じる」など、自分の健康を害しそうな時や、転職を希望するしっかりとした理由を持っているならば、たとえ2年目の保育士であっても転職することをおすすめします。
なお、2年目の保育士が転職をする際には、面接官に「マイナスイメージを持たれやすい」というデメリットがあるため、「転職理由」の伝え方には十分注意するようにしましょう。
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はにみつ(現役保育士)

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