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保育の資格を活かした専門職種!学童保育指導員の仕事内容について

保育の資格を活かした専門職種の1つ「学童保育指導員(学童保育士、支援員等)」があります。

このページでは、学童保育指導員の仕事内容や一日のスケジュール、またこの職種にはどういった資質が必要なのか、といった面について元学童保育指導員をしていた私の経験も交えながら紹介させていただきます。
 

1.学童保育指導員の仕事内容

学童

まず、学童保育とは、小学生を保育するということを指します。一般的な保育所でおこなわれている保育を乳幼児保育と呼ぶのに対し、小学生(=学童)を保育するから学童保育です。

そんな学童保育所の保育スタッフである「学童保育指導員」(指導員)は、どんな仕事をしているのでしょうか。

 

子どもの安全を守り、安心できる居場所をつくる

小学生にはなったものの、まだ一人で長時間留守番をさせておくのには不安が大きい年頃の子どもたちに安全・安心ない場所を提供し、親御さんにも安心してお仕事等をがんばってもらえるようサポートすることが一番大切な仕事です。

 

補足!

保育士へのポイント

学童保育所でお預かりするのは

  • 両親が共働き
  • 両親のどちらかが介護や病気等仕事以外の理由で家庭保育が難しい
  • 単身家庭で子どもが一人になりがち

といったような、背景を持つ子ども達が多いです。

 

子どもの勉強を見てあげる

家庭に変わる保育の一環として、小学生の放課後や長期休暇の務めである宿題や問題集を見てあげることに、学童保育指導員の仕事です。

施設によってさまざまですが、私が勤めていた学童保育所では、以下のようなサポートを行っていました。

  • 宿題の正誤チェック、丁寧に書けているかをチェック
  • 宿題のわからない箇所を一緒に考える
  • 音読の宿題やリコーダーの練習を聞く
  • 自由研究・図工の課題などの手伝い
  • 塾や私物のテキストの問題を一緒に考える

学校側も学童保育所を利用している子どもの家庭の事情には理解があり、「音読表」等の保護者がサインをすべき場所に指導員がチェックをしたり、丸つけが必要なプリントは「指導員に見てもらった」ということもOKになっていました。

 

小学生の宿題を手伝えないようでは頼りない・・・

勉強を教える必要はありませんが、「小学生の宿題にどの角度から質問をされても大体答えられる」程度には知識をつけておかなければ、子どもや保護者から「頼りない…」と思われてしまうかもしれません。
 

子ども一人ひとりと遊ぶ・関わる

学童保育所での過ごし方は、宿題や全体で何かをする際以外は基本的には自由です。

小学生にもなると自分たちで遊びを考え、好きな遊びを気の合う友だち同士で楽しむことがほとんどですが、そこに混じって一緒に遊んだり、遊びの幅を広げてあげることも必要です。

全体を見ながら一人ひとりとの関係づくりに努める

うまく集団に溶け込めない子どもを無理の無いよう他の子の輪に誘ってあげたり、時には1対1で将棋の真剣勝負をしたり等、全体を見ながらも子ども一人ひとりをよく見て積極的に関わりながら、関係づくりに努めます。

 

ポイント

保育士へのポイント

子ども同士のもめ事も、時に見守り時に仲裁に入ったりと、さまざまな状況において子どもの成長をサポートしていきます。

 

家庭で行う躾をサポートする

本来は小学校に入ったら家庭で身につけてあげたいことでも、両親が忙しくてそれができないといった場合もあります。

そのため、学童保育所で過ごす時間の中で、指導員がサポートしながら子どものできることを増やしてあげたり、幅を広げてあげることも大切な仕事です。

具体的には

  • 学年や個性に応じて料理の基礎を教える
  • 興味や関心に合わせて手先の器用さや想像力を高める遊びを提供する
  • 靴を揃えて所定の場所にしまうよう指導する
  • 自然とお友だちの手伝いができる子になるよう支援をしていく

などのサポートを行っていきます。

 

自立心や向上心も育んでいく

実生活で必要な機会は少ないですが、学童保育所に入ったからこそ身につけることができる、キャンプでの火起こし・けん玉やコマへのチャレンジ・低学年に読み聞かせをしてあげる、等の体験も、子どもたちの自立心や向上心、優しさ等を育んでいくため大切にしています。

 

行事の企画・運営

学童保育所では、主に学校の長期休暇中にみんなでお出かけやキャンプに行くこともあります。

子どもたちも楽しみにしているこれらのイベントの企画(行先の選定や下見、日時の調整等)から当日の引率や安全確認も指導員の仕事です。
 

緊急時の対応等は指導員にかかっている

基本的に大人数でのお出かけを一人で引率することはありませんが、ついてきてくれるアルバイト指導員や保護者の方はあくまでサポーターであり、天気や子どもの状況を見ながらの判断や緊急時の対応等は指導員にかかっているとも言えます。
 

子どもの送迎

施設によりますが、外での子どもの安全の面から、1年生を学校まで迎えに行っている施設や、施設から一人で習い事や自宅に向かう子どもの付添をすることもあります。

もちろん、学童保育所内で怪我や病気が起こり急な受診が必要となった際には、保護者の方がすぐにお迎えに来られない場合には病院に付き添うこともあります。

 

自宅や習い事先へ車で送迎する学童もある

さまざまなサービスを提供している施設では、自宅や習い事先など個々に車での送迎等をおこなっていることがあるようですが、一般的な範囲では夏休みのプール開放の際等も含めて学校への送迎が多いと思います。

 

保育室の清掃・環境づくり

子どもたちが学童施設内の片付けや掃除、おもちゃや掲示物作りや修繕、感染症の時期の消毒等なども、必要物品の買い出しから作業完了までを基本的には全て学童保育指導員が行います。

 

保育園での経験をフルに活かせる

あまりたくさんの物品購入に経費をかけることはできないため、手作りや不要となったものをうまく使いまわすノウハウがあると、保育室がぐっと魅力的になります。保育園でいろいろと制作や環境づくりに取り組んできた経験を自分好みに活かせます
 

事務作業(意外と多い)

事務作業は意外と多いですが、子ども全員のことを把握し要領もわかってくると、自分なりに順序立ててスムーズにこなせるようになってきますので、事務が苦手な方も心配不要です。

具体的な事務作業は以下の通りです。

  • 保育や行事の計画を作成(保育園ほど細かくはない)
  • お便りや保護者向け書類の作成
  • 保護者会や役員会から提出された書類に関する事務
  • 会計事務
  • 入所・退所関係の手続き
  • 年度途中や次年度の入所活動に向けての書類の作成
  • 出席簿の管理や日々の記録

こういったことを、子どもがいない時間(学校が授業をしている時間)を中心に行います。

 

ポイント

保育士へのポイント

保育園では管理職やベテランの方がしてくれていた保育以外の事務も一人ですることになるので、事務経験がゼロだと少し大変かもしれませんが、お便りの作成や連絡帳の記入等を日々されていた場合には、比較的スムーズだと思います。

 

会議の主催・参加

保育以外の面で事務作業と共に意外と多いのが会議です。

アルバイトの方等と子どもたちについて連絡をしあう職員会議がある場合もありますが、ほとんどの会議は地域や他学童保育所とのものです。
 

他学童保育所とトラブルを共有する

地域の中の子育て支援機関の一つとして、地域のまつりや行事への参加や協力をしたり、他の学童保育所との交流イベントを行ったり、それぞれの施設で流行っている遊びや起こったトラブルを共有することで勉強し合うといった感じです。
 

保護者会で行事計画を発表することもある

自施設の保護者が集まって開催される保護者会(父母会)に出席をし保育の様子や行事計画を発表したり、代表保護者数名とおこなう役員会では保護者と共に学童保育所の運営について話し合います。

保護者は基本的には働いているため、こういった会議は平日土曜日の保育終了後に行われることが多いです。

 

2.学童保育指導員の一日のスケジュール

笑顔の小学生と教師

学童保育所が開いているのは、基本的には平日の放課後と土曜日です

それぞれの1日のスケジュールをご紹介していきます。
 

平日の場合

11:00 施設を開け、清掃や環境整備
11:30 事務作業
おやつ作りの準備
13:00 昼食と小休憩を取りつつ、今日の保育の確認
14:00~14:30 低学年学校終了
アルバイトの方と打ち合わせ
1年生のお迎え
15:00 自由遊び 子どもの出席確認
宿題の見守り、遊び
16:30 おやつの提供
係活動の支援や見守り
17:00 自由遊びの見守り
集団遊び 集団遊びのリード等
18:00 保護者対応
子どもの送り出し
19:00 延長保育
片付け
20:00 閉所
片付けと残りの事務
(22:00) 夜の会議がある日は22時をまわる

終業時間が遅い分、11時や12時出勤といった朝はゆったりとした出勤形態が多いですが、会議や施設の状況によって流動的なシフトになることも多いです。

 

補足!

保育士へのポイント

この他、学校が午前中だけの授業であったり家庭訪問で短縮日程であったりという場合には、そのスケジュールに合わせて開所時間や保育可能時間を早めたり日課を変える場合もあります。

 

土曜日の場合

8:00 開所
施設の環境を整える
子どもと自由遊び
宿題のサポート
10:00 集団遊び
(平日とは一味違う特別感のある遊び等も取り入れる)
11:30 昼食準備
(子どもと一緒に買い出しに行くこともある)
13:00 自由遊び
15:00 おやつの提供
簡単なレクや清掃
16:00 順次帰宅
19:00 閉所 次週の用意をし、退勤

保育園と同じく、土曜日は基本的には人数は少なめでいつもと少し違うゆったりとした雰囲気です。

土曜日の雰囲気が好きで、家庭に両親がいても好んで学童保育所に来てくれる子がいる場合もあります。
 

長期休暇中の場合

8:00 開所
順次登所
自由遊びの見守り
9:00 勉強の見守り
10:00 自由遊びの見守り
給食の準備等
11:30 昼食
13:00 自由遊びの見守り
16:00 おやつ
17:00 自由遊び
18:00 順次帰宅
延長保育
片付け
20:00 閉所
明日の準備をし、退勤

長期休暇中は連日朝~夜まで施設を開けていることになるので、アルバイトの方と早出・遅出を交替しながらの勤務になることが多いですが、人手不足や施設の状況によっては毎日残業必至となってしまう場合もあります。

そのため、学童保育指導員が一番体力的にも精神的にもきつい期間は夏休みという意見が多いようです。

 

ポイント

保育士へのポイント

行事のある日(プールへ行く日等)は、9~16時頃まで引率をしていることが多いです。勤務時間自体がイレギュラーになるのは、キャンプやその他宿泊行事の引率の時くらいなので、忙しい期間であっても生活リズムは保ちやすい仕事です。

 

3.学童保育指導員に必要な資質

公園で遊ぶ親子

学童保育指導員になるためには、最低でも以下のような資質がなければこの仕事は務まらないかもしれません。

 

体力に自信がある

私自身が在職中悩んだポイントでもあるのですが、小学生の日々の遊びは、大人顔負けのパワフルさです。かけっこ、サッカーと一つ一つの遊びが本気で大人以上の力を持つ子も多いですし、手を抜いているとすぐにばれてしまうし明らかな手抜きは子どものためになりません。

 

職員が少ないゆえに無理をしなければならない時もある

全体に向かって大きな声で指導が必要な場面や、送迎に全体指揮に、子どもがいる間は座って遊ぶ遊び以外は立ちっぱなしであることも多いです。

また、職員が少ないがゆえに休憩時間を確保できなかったり、少々の体調不良では休みづらいといった面もあります。

 

ポイント

保育士へのポイント

保育士の仕事は何歳児を相手でも体力勝負と言えますが、子どものパワフルさを考えた際にはやはり小学生は圧倒的です。

不安がある場合は、入職前に運動を習慣にする等基礎体力をつけておかれた方が良いでしょう。

 

社会人として自覚を持った言動ができる

学童保育所に入職をすると、自分より上の立場の大人の目がないからか、残念ながら自覚に欠けるような言動を平気でしてしまう人もいます。

しかし、指導員の日頃の言動は自然と子どもの言動に現れます。また、地域の方や保護者からの不信感もかってしまいます。

大人の目に触れぬ場でも自覚を持って仕事に取り組める方が、結果的に信頼される学童保育所の顔になることができるのです。

 

人と関わることが好き

これは、子どもだけでなく保護者や他の学童保育所の指導員等、全般においてです。

保育園では関わらずに済むこともある保護者会や役員会ですが、学童保育所では正規職員は100%出る幕となります。

また、保護者会が主催の行事、地域の行事等も、直接運営に関わらなくともそちらで指導員として円滑にコミュニケーションを取っていくといった機会は多いです。

 

まとめ

学童保育所は運営形態、規模、保護者会の有無や保育のサービス内容まで施設によってさまざまです。しかし、職員数が少なく、入って間もない指導員がキーパーソンとなり、子どもたちや多くの仕事と向き合っていくことになるのは、どこの施設もきっと同じでしょう。
子育ての新施策で注目を集め始めている学童保育所、待遇や働き方が見直されつつある学童保育指導員。

とてもやりがいのある仕事ですので、「学童保育所もいいな~」と転職先を考えられている保育士の方は、ぜひ「保育士が学童保育指導員の求人を見つける方法7つ【元指導員が教える】」の記事も参考にしながら求人を探してみてくださいね!

 

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ひよどり(元保育士)

ひよどり(元保育士)

認可保育所・認可外保育所・学童保育所での勤務経験があります。現在は1児の母として初めての育児奮闘中!それぞれの施設での勤務年数は浅いですが、さまざまな保育現場で見てきたことや転職活動を通して学んだこと、自身の子育ての経験や調べていく中で得た知識などすべてを含めて、「記事を通して誰かのお役に立てること」を目標にがんばっていきたいです!


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