保育士は結婚や妊娠出産を機に離職される方が多い職種です。育児を経て「もう一度保育士として働きたい」と思う保育士は多くいます。しかし、「こどもを預けられる場所がない」という問題があります。
そんな保育士の強い味方である、「託児所ありの保育士求人」について紹介します。
1.託児所ありの保育士求人の概要
託児所あり求人とは、「事業所内や近隣に従業員が子どもを預けることができる施設のある求人」のことを指します。
詳しくご紹介していきます。
託児所の種類
保育士が子どもを預けられる託児所には以下の2種類があります。
- 系列の保育園の託児所
- 同じ保育園内の託児所
近年、福利厚生として従業員の託児施設を完備する事業所が増えているようです。保育士求人でも多数そのような求人があることで、「保育園が決まらない」という問題に悩まずスムーズに転職が成功するケースも増えるのは嬉しいことです。
ポイント
同じ保育園内の託児所に子どもを預ける場合は、基本的には子どもの担任等にはならない配慮がされる場合が多いですが、小規模保育施設や異年齢合同保育等で同じスペースで子どもを預けながらご自身も保育士として働くという可能性もあります。
2.託児所ありの保育士求人のメリット
託児所ありの保育士求人に転職するメリットは、大きく分けて5つあります。
- 待機児童問題に縛られず転職ができる
- 託児所の利用料金が割安になる場合が多い
- 通勤と送迎を一度にできるので負担が少ない
- 休憩時間に子どもの様子を見に行ける
- 体調不良時にも迎えに行きやすい
ひとつずつ見ていきましょう。
(1)待機児童問題に縛られず転職ができる
託児所のある園に転職することによって、勤務と託児を同時に開始することができ、待機児童問題に縛られず転職することができます。
(2)託児所の利用料金が割安になる場合が多い
託児所あり求人に転職をすると、「従業員割引」で託児所を利用できる場合もあります。事業所によって、全額負担から一部の補助、などによる差はありますが、基本的には認可外保育園に預けるよりも良心的な価格で託児所を利用することができる場合が多いです。
(3)通勤と送迎を一度にできるので負担が少ない
事業内の託児所は基本的には同じ建物や同エリア内等勤務先と近い場所に位置しています。忙しい朝に、遠方の保育園を経由して仕事に向かうよりも、近場の託児所に子どもを預けての出勤することで、時間にも心にも余裕を持つことができます。
子どもとより多く過ごせる
帰りも退勤すぐに迎えに行けるため、子どもと一緒に過ごせる時間も多く確保できるのも嬉しいポイントです。
(4)休憩時間に子どもの様子を見に行ける
産後復職が早い場合だと勤務内で取れる育児時間や、昼休み等の休憩時間に子どもの様子を見に行くことや授乳をしに行けるケースが多いのも、託児所完備のある事業所の魅力です。
職員や施設環境について知りやすく安心感がある
託児所は事業所内や系列であることから、どのような施設でどのスタッフの方が我が子を見てくれているのかわかります。子どもと近い距離を保てることや、施設や職員について知れることも、子どもを預けて働く保育士の安心材料になります。
(5)体調不良時にも迎えに行きやすい
突然の体調不良等、保育園からの呼び出しは子どもを預けて働く親の宿命です。その際にも系列施設だからこそ連絡のスムーズさや、すぐに迎えに行くことができる環境があるのはとても心強いものです。
ポイント
医療機関内での保育士勤務や併設施設勤務等では、すぐに受診をしたり託児所スタッフが受診に付き添ってくれたりと、施設の状況を考えながら臨機応変に連携を図ってくれる場合もあります。
3.託児所ありの求人のデメリット
託児所ありの保育士求人は、子どもをもつ保育士の方にはとても心強くメリットが多く感じますが、転職するにあたってのデメリットもあります。
(1)「子どもの友達の保護者かつ同僚」という存在
子ども同士でトラブルが起こった際に、子どものお友だちの保護者(同僚の職員)に対して気を遣うことになる可能性があります。
また、保育園内の託児所で同僚が子どもの担任になった場合はなおさら気を遣い複雑な心境になることもあります。
(2)託児所ありの保育士求人が少ない
「託児所あり」の求人が増えたとはいえ、「子どもを預けて働く」ということを前提とした園・求人がほとんどです。託児所ありの求人、そのなかでも勤務地や待遇・雰囲気等すべてが気に入る転職先に出会うのは簡単ではないでしょう。
4.託児所ありの保育士求人の探し方
託児所あり保育士求人は、主に3つの方法で探すことができます。
- ハローワークで探す
- インターネットで探す
- 保育士転職サイトに登録して探す
以下で詳しく見ていきましょう。
(1)ハローワークで探す
ハローワークでは、パソコンで仕事を探すことができ、勤務時間・曜日・エリア・職種・給与等のベースとなる条件の入力ができるほか、「こだわり」を入れて理想に近い求人のみを絞っていくことも可能です。ただし、求人が少ないのが現状です。
ポイント
登録・利用は無料、公的サービスでさまざまな転職支援を受けられ、保育士有資格者の場合は福祉の専門窓口で優先的な求人紹介を受けることができる場合もあります。
(2)インターネットで探す
「保育士 ○○(地域) 託児所あり」等、インターネットで検索する方法です。自宅に居ながらいつでも求人を探すことができ、良いものがあればwebで応募ができる為、子どもがいて外出が難しい保育士の方にも探しやすい方法です。
(3)保育士転職サイトに登録して探す
保育士の求人に特化しており、専門家が転職までサポートしてくれるサービスのついた、保育士転職サイトを利用する方法です。託児所あり求人を含め、圧倒的に求人数が多いのがこちらのサイトです。なぜネット検索やハローワークよりもヒットするのか、それは、「非公開求人」が多いからです。
保育士転職サイトは最良のサービス
専門家に勤務地や給与等こちらの条件を相談しながら交渉を任せることや、より具体的に探してもらえるサービス等もあり、子育てで忙しく譲れない面の多い際の転職には、最良のサービスと言えるでしょう。
5.応募前に確認しておくべきこと
託児所ありの求人は、お気に入りの求人が出てくると「即座に応募」と申し込みをしてしまいそうですが、必ず以下について確認してから応募するようにしましょう。
- 託児所の場所
- 交通手段
- 利用可能年齢
- 空き状況等施設
- 施設利用料金
- 保育以外の金銭負担面
- 時間外勤務
- 休日出勤
- 休憩時間に子どもの様子を見にいけるか
- 母乳育児の可否や託児所の方針
後になって後悔しないよう、大切なことです。
困った時にはコンサルタントに相談する
上記について転職先に確認しづらい場合には、転職サイトのコンサルタントに相談をしてみることで、疑問解決や交渉が可能な場合もあります。
まとめ
子どもをもつと、「保育士の仕事をもう一度やりたいけれど、保育園にはなかなか入れないし安心できない施設に預けてま・・・」と親心とキャリアの狭間で悩んでしまわれることも多いかと思います。託児所あり求人は、そんな保育士の方の強い味方です。「子どもがいても保育士を続けたい」その思いを大切に、転職活動をがんばってください。
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ひよどり(元保育士)

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