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保育士が学童保育指導員に転職するメリット・デメリット

このページでは、保育士の方が転職先の候補として「学童保育ってどうなんだろう?」と思われた際に、事前に知っておくと仕事をイメージしやすい「学童保育指導員という仕事のメリット・デメリット」について、その特性を交えて紹介していきます(以下「指導員」と表記します)。

ぜひ参考にしてみてください。
 

1.学童保育指導員に転職するメリット

小学生を見守る女性

子どもが好きで保育士をしてこられた方なら、学童保育の仕事にもきっと多くの魅力を見出せるはずです。

保育園での乳幼児保育と似通ったところからまったく異なる部分まで、メリットを集めてみました。
 

(1)保育士資格が武器になる

保育園で保育士として働くためには、当然保育士資格は必須で大前提です。学童保育も近年制度が変わってき、新資格の導入や資格保持者の増員を目指していますが、まだ途上です。実際には、無資格で正職員をしていたり、資格未取得(勉強中)で目指されている方も多いです。

よって、転職でのエントリーの段階で「保育士資格所有」「保育園勤務経験あり」というのは、学童保育ではかなり重宝される資格・職歴となるのです。

 

(2)保育士や子育ての経験を活かすことができる

学童では0~5歳までの保育園とは異なり、学童保育は小学校1~6年生(施設によっては3・4年生頃まで)の子どもが対象となっていますが、子どもへの愛情のかけ方や子どもと接する際心がけたいことは保育園・育児での子どもの関わりと同じです。

つまり、これまでの保育士・ご自身の母親(父親)として大切にされてきたことを存分に活かすことができるのです。

 

(3)幅広い年齢の子どもと関わることができる

学童保育で預かる子どもだけでも3~6学年と幅広いのですが、それに加えて日々の送迎に同行している幼児や地域の子どもを対象とした行事等で0歳~中学生くらいまでの子どもたちと関わる機会も実は多いのです。

日々の保育では、園や学校のように「○歳児(○年生)担当」といった役割区分ではなく全体を見守るのが仕事なので、横の(学年毎の)保育とはまた違ったおもしろみがあります。

 

補足

保育士へのポイント

学童保育に通う最年少の1年生も、基本的に自分の子とは自分でできる年になっています。そのため、指導員は力強い本気の遊びや、対等な会話を通して信頼関係を築いていくことになります。

何でもよく見ていて時にびっくりするようなことを言う学童達に、大人が気づかされたり考えさせられることも多いのです。

 

(4)最初の1年でも大きく成長できる

よくいう「1年目は研修期間、いろいろ教えてもらいなさい」という考え方は、学童保育では当てはまらないケースも多いでしょう。

というのも、学童保育は正職員が多くとも2~3人、ほとんどの場合は1人で「転職をする=前任の方といきなり交替」ということになります。

もちろん、引き継ぎ期間は多少あったにしても、実質的な勤務は1年目からほぼ指導もヘルプもなしで、自力で模索です。

 

人の温かさも感じられる1年にになるはず

上記でも説明した通り、正職員が少ない学童保育では、自身で保育計画や日々の保育を考え実践していく必要があります。

最初からこうだと大変な側面でもありますが、やりがいや1年が終わった際の成長は、ご自身も周りもびっくりされるほどでしょう。もちろん、しんどい時もありますが、それ以上に人の温かさも感じられる1年にになるはずです。

 

(5)保育以外の実務も全て主体的に関わることができる

大人数で職務分担をすると、負担が軽くなる反面、主体的に関わっておらず不安なまま仕事や行事に取りかからなければならないことがあります。

私は保育士の人数の多い保育園と正規職員が少数の学童保育の両経験がありますが、実務も含めすべての仕事に主体的に関わり一から自分で取り組んでいくことで、自信を持って一つ一つの保育や行事に関わることができました。

 

(6)保育園と違い事務残業が少ない

指導員の出勤は11時・12時頃のお昼頃からがメインですが、子どもはその間学校に行っているので、子どもたちが登所する14時頃までは事務や環境整備に充てることができます。

1~2人ですべての事務をしなければならないので大変ですが、集中して取り組める時間が確保されているため、保育園とは違い、事務残業を減らすことができると思います。

 

(7)保育以外のスキルも上達する

指導員は子どもの見本となるべきことはもちろん、一緒に経験をして学んでいくことが多い職種です。クッキング、ピアノ、スポーツ等は子どもと一緒に・子どものために取り組んでいくことで自然と上達していくことでしょう。

 

(8)保護者が心強いパートナーになってくれる

施設にもよりますが、学童保育の保護者は基本的に施設運営に協力的で、さまざまなアイデアを出してくれたり行事の際には大きな力になってくれることもあります。

転職して当面は指導員としての上司や先輩がおらず心細いこともあるかとは思いますが、子どもに関することや運営に関すること等、保護者の方が見守りサポートしてくれる面もあります。

もちろん頼りすぎはNGですが、保護者は心強いパートナーです。

 

(9)ゆっくり出勤・定期休みでプライベートが充実する

先にも述べたように、指導員の出勤は(土曜や学校長期休暇中以外は)お昼頃がメインです。朝ゆっくりできるため、夫(妻)や子どもを送りだし家事をしてから出勤・学習等朝の時間を有効活用してから出勤、というスタイルが叶います。

また、基本的には日曜日は定休日となるため、一般社会や家族と休みを合わせやすいです。保育園からの転職の場合にもリズムを作りやすいスタイルとなるでしょう。

 

2.学童保育指導員に転職するデメリット

電話する子供と疲れている大人

学童保育指導員への転職はたくさんのメリットがある一方、やはり学童保育指導員は、その特殊な職種だからこそ感じるデメリットもあります。

特にはじめは戸惑うことも多いかもしれませんが、転職前に少し知っておくことで、心構えができることもあるはずです。
 

(1)「学童保育は保育園の延長」ではない

学童は、子どもを思う気持ちや子どもと関わってきた経験を大切にすることができる職場ではありますが、転職の際は「新しいことにチャレンジする」という気持ちを持たれた方が、スムーズに仕事に向き合えるでしょう。

 

思春期の子どもとの関わりに戸惑うことも多い

小学生は、特に学年が上がるとともに思春期特有の難しさが出てきます。

しかし、子どもたちは新しい指導員の様子をうかがいながら、興味を持っていることが多いです。素直にうまく話しかけられない場合が多いのです。時間はかかるかもしれませんが、根気強く子どもと向き合っていく必要があります。

 

(2)勉強が苦手な保育士は学び直しが必要

学童での転職段階で学力に自信がなくとも、面接や実習でスムーズに仕事が決まる場合も多いでしょう。しかし、指導員の仕事には、日々の宿題のチェックや支援も含まれています。

小学生の学習内容ですが、中学年頃からは久しぶりに教科書を見た大人は考え込んでしまうような難問もしばしばです。

その場で子どもと一緒に考える、でOKですが、勉強が苦手な場合には入職までに小学校6年生までの学習内容程度はざっと復習しておく必要があるでしょう。

 

(3)わからないことをすぐ聞ける職場環境ではない

保護者や地域の指導員仲間等、新人指導員を見守ってくれる環境はあるにはありますが、やはり毎日の仕事の中で、わからないことをすぐ聞ける、一から指導をしてくれる先輩がいない、という状況をつらく感じる場合もあるかもしれません。

その場でのフォローが見込めない分落ち込んでしまうこともはじめは多いかもしれませんが、考えすぎないことが大切です。

 

(4)かなりの体力が必要

乳児保育のように“常に抱っこ”という状況ではありませんが、保育園同様学童保育の毎日もかなりの体力を使うシーンが多いです。

学校や習い事までの送迎・全体に届く声での指導・ダイナミックな外遊び・遊び道具等の準備片付け等、事務以外は基本的に全体を見ながら体を動かし続ける仕事と言えるでしょう。

 

学校の長期休暇中の勤務はかなりの激務

1年を通して実質2ヶ月ほどだけですが、夏休み等の学校の長期休暇中の勤務はかなりの激務です。

正規職員だと、開所時間(8~20時等)フルで連勤となることも実際多いでしょう。

もちろん、この間事務に充てられる時間はほとんどありませんので、計画性・体力が必要となります。

 

(5)福利厚生が整っていない施設が多い

近年、少しずつ学童保育の認知が高まってきたようで、指導員の手当てや待遇も以前よりは改善されつつあるようですが、まだまだ職員保障の面では確立していない部分が多いのが実態のようです(以下一例です)。

  • 基本給が一般企業正社員・認可保育園保育士等と比にならないほど低い
  • 保育料の未納や急な退所が相次ぐと、指導員の給料や残業代が定期的に払われない
  • 有給休暇をはじめ、介護・育児・慶弔等の休暇の規定があいまい
  • 保護者会によって職員の待遇や規則が変わる
  • 社会保険に入れない場合もある

もちろん企業並みにしっかりとしている所もあるため、求人を見る際には待遇面もしっかり確認しておくようにしましょう。

 

(6)夜の会議があると帰宅が0時を過ぎることもある

夜の会議があると、私の経験では帰宅は日が変わる頃になったこともあります。

会議数回で振り替え休日等の措置をしてもらえる施設もありますが、所定時間以外の勤務も多いため、家庭もちの方や副業を考えている方等は特に注意が必要です。

 

(7)指導員は、早くとも退勤できるのは19時頃

学童は、終業時間が夜型であるため、一般的な保育園の保育時間ではカバーしきれないことです。指導員は、早くとも退勤できるのは19時頃でしょう。

夫(妻)・両親・ファミリーサポート等周囲の協力が得られない場合には、正規職員を続けていくのは厳しいかもしれません。保育園のように早出・中間・遅出等シフト性でないのがつらいところです。

 

(8)次回の転職時に苦労する可能性がある

学童保育は、2015年の『子ども・子育て支援新制度』発表から少しずつ名前があがるようになってきたり見直されているように感じますが、それでもまだまだ現役共働き子育て世代以外からの認知度は低いのではないでしょうか。

指導員としてのキャリアを積んでも、次回また保育園や別の職種に転職をしようと考える際、以下のような問題に直面する可能性があります。

  • 前職(学童保育)について理解をされていない、疑問を抱かれる
  • 保護者会で運営されている施設等は、必要な書類の発行が難しい・時間がかかる場合がある

「保育園の保育士にはない悩み・デメリットのひとつ」と頭の片隅においておいておくようにしてください。

まとめ

正面を見つめる女性

学童保育指導員に転職するメリット・デメリットをご紹介させていただきました。

このような「学童の実態」を踏まえた上で、本当に学童保育指導員として働けるのか、今いちど考えてみてください。

また、学童保育指導員の求人は非常に希少です。求人を探す際は、「保育士が学童保育指導員の求人を見つける方法7つ【元指導員が教える】」の記事も参考にしてみてください。

 

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ひよどり(元保育士)

ひよどり(元保育士)

認可保育所・認可外保育所・学童保育所での勤務経験があります。現在は1児の母として初めての育児奮闘中!それぞれの施設での勤務年数は浅いですが、さまざまな保育現場で見てきたことや転職活動を通して学んだこと、自身の子育ての経験や調べていく中で得た知識などすべてを含めて、「記事を通して誰かのお役に立てること」を目標にがんばっていきたいです!


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