乳児保育は一般的な保育園とは違う点が多々あります。乳児保育のメリット・デメリットと乳児保育に向いている人の条件をまとめます。転職をお考えの保育士さんは、是非、参考にしてみてください。
1.乳児保育とは
乳児保育は女性の社会進出が増えている現在、最も必要とされている保育サービスの一つで、0歳児から2歳児までの乳児を保育するサービスです。法律で乳児は0歳児であると定義されているので、ゼロ歳児保育と呼ばれることもあります。
大切な時期の乳幼児を預かる
生まれたての0歳から2歳までは、ヒトが最も発達する時期で、人間の成長にとって非常に重要な期間です。この大切な時期の乳幼児を預かり、保育を行うのが乳児保育です。保護者が安心して預けられ、赤ちゃんが安全に過ごせるように配慮された環境で、ゆったりと見守っていきます。
赤ちゃんの健やかな発育を支援する
成長の基礎となる時期ですから、赤ちゃんに余計なストレスや負担をかけるのは禁物です。赤ちゃんが安心して過ごせる環境で授乳や離乳食、食事といった栄養を与え、排泄や睡眠、遊びなどの日常的な行動を通じて、赤ちゃんが健やかに育つのを支援します。
ポイント
乳児期は今後の人格形成にも大きな影響を与える時期ですから、乳児保育は保育士にとって学ぶことの多い仕事です。女性の育児と仕事の両立が、大きな社会的ニーズとなっているため、今後ますます需要が高まると予想されます。
2.保育士が乳児保育の職場に転職するメリット
乳児保育に携わるメリットといえば、何といっても保育の原点ともいえる0歳児から2歳児の乳児と関われることです。
保育所とはひと味違った体験ができる
ある程度成長した3歳以上の子どもたちとは異なり、まだ一人ではできないことが多い乳児にとって、安心できる環境で過ごすことが何よりも重要となります。乳児保育では赤ちゃんに安心感を与えるためのコミュニケーションや環境づくりなど、保育所とはひと味違った体験ができます。何といっても赤ちゃんはかわいいですし、無邪気な笑顔はまさに天使です。
保護者の精神的な支柱になれる
お母さんなど保護者の精神的な支柱になれるというメリットもあります。幼い赤ちゃんを持つ母親は、育児の悩みが尽きません。乳児期から保育園に預けることに罪悪感を抱くお母さんも多くみられます。精神的に不安定な状態のお母さんにアドバイスをしたり、悩みの相談に応じたりすることで、精神的な支援が行えます。
ポイント
乳児保育は赤ちゃん、そして保護者の一番の味方となって、成長・発達を支援できるやりがいのある仕事です。
3.保育士が乳児保育の職場に転職するデメリット
かわいい赤ちゃんを対象とした乳児保育は、保育士にとって魅力的な仕事です。しかし、どんな仕事にもデメリットはあります。
誤嚥やケガなどの事故のリスクが高い
乳児保育で働くデメリットもっとも大きいのが、誤嚥やケガなどの事故のリスクが高く、保育士の責任が非常に重くなることです。ちょっと目を離したすきにおもちゃの付属品を飲み込んでしまった、椅子から転落したなどの事故が起こりやすいので、十分な注意が必要です。
乳幼児突然死症候群による死亡のリスクがある
最悪のケースとして、スヤスヤと眠っているうちに死亡しているという乳幼児突然死症候群による死亡が起こることもあります。万が一のケースがあることも覚悟して、リスクを最小限に抑える努力をしなければいけません。
感染症が広がるリスクがある
園内で感染症が広がるリスクもあります。生まれたての赤ちゃんはお母さんの授乳などで免疫がありますが、生後半年程度すぎると、お母さんから授かった免疫がなくなります。それ以降は、風邪を引いたり、感染症にかかったりすることが多くなるので、感染症対策も必要です。
保育スキルが身につきにくい
乳児保育を行っている事業所は小規模事業者となります。大規模な保育所に比べて、保育スキルが身につきにくいというデメリットもあります。
4.乳児保育の保育士に向いている人とは
乳児保育に向いている保育士は、言うまでもありませんが、赤ちゃんが大好きであることが最低限の条件となります。しかしただ単に、赤ちゃんが好きというだけでは務まりません。
乳児に必要な保育ができる保育士
乳児保育は、幼児とは違った保育が必要となります。乳児保育の意味を理解し、乳児に必要な保育ができる人でなければいけません。
赤ちゃんに常に目配りができる保育士
赤ちゃんがすくすくと成長していく姿に喜びを感じられる人、赤ちゃんが安全に過ごせるよう、常に目配り・気配りができる人が乳児保育に向いています。
保護者とのコミュニケーションが得意な保育士
乳児保育ではお母さんなどの保護者と、こまめに連絡をとって赤ちゃんについての情報を、乳児保育所と家庭が共有することも大切です。ですから乳児や子どもとは楽しく接することができるけれど、保護者とのコミュニケーションは苦手という人は、乳児保育には向いているとはいえません。
お母さんの不安を和らげるスキルも必要
お母さんから育児相談を受けることもあります。このような場合でも、お母さんの不安を和らげるために、適切な対応ができるスキルが求められます。
5.まとめ
乳児保育は赤ちゃんの成長を見ることができ、保護者の心の支えになることができる点において、やりがいを感じます。また、一般的な保育園とは一味違った経験ができるという醍醐味があります。
一方で、誤嚥・ケガ・突然死のリスクがありますし、一般的な保育スキルが身につきにくいという点もあります。転職をお考えの保育士さんは乳児保育のメリット・デメリットをよく理解しましょう。
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ホイミー(元保育士)

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