騒いでいる子ども達を静かにさせることは難しいと感じている保育士も多いのではないでしょうか。子ども達を静かにさせるにはいくつかの方法があります。
今回は、子ども達が静かになる方法を、乳児クラスと幼児クラスに分けてご紹介します。
1.声を荒げることなく静かになってもらう方法とは
子ども達がなかなか静かになってくれない場合に、「静かに!」と声を荒げてしまう保育士もいるでしょう。幼児クラスであれば、そのような声掛けも通用します。
しかし、乳児クラスの子ども達はそれでは静かにならない場合がほとんどです。また、できれば保育士が声を荒げることなく、子ども達を静かにすることができれば一番良いです。
また、子ども達がなかなか静かになってくれないのは、元気な証拠でもあります。しかし、時には静かになってもらわないと困る場面もあります。
そのような時のためにも、保育士は「声を荒げることなく子ども達に静かになってもらう方法」を知っておきましょう。
静かにさせたい時は年齢に応じて方法を変える
乳児クラスと幼児クラスでは、子ども達の年齢も異なるため、静かにするためには異なった方法を用いる必要があります。乳児クラスに効果的な方法は以下の通りです。
- ぬいぐるみや人形を使って乳児の気を引く
- 乳児を椅子に座らせる
次に、幼児クラスで用いると効果的な方法を記載します。
- 幼児に保育士の代わりをやってもらう
- 小声や口パクで喋る
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
2.乳児クラスは「音」と「動き」で興味を引く
乳児クラスにいる0~2歳児は、じっと座っていることも難しい年頃です。そのため、「静かに!」と声を荒げるだけでは静かになりません。
乳児を静かにさせる方法の代表的な物に、「手遊びや歌を歌って注目を集める」という方法があります。乳児は手遊びが好きな子どもが多いです。また、音にも敏感なため、歌に反応を示します。
ここでは、上記に挙げた、手遊びや歌以外の方法について説明していきます。
ぬいぐるみや人形を使って気を引く
ぬいぐるみや人形を使って腹話術風に喋ることで、乳児クラスの子ども達の興味を引く事が出来ます。何も持たずに声をかけた場合とでは雲泥の差があります。
乳児は動くものが大好きです。動くものに目を奪われて目で追うので、ぬいぐるみや人形等の小道具を動かしながら歌うことで、より静かにさせることができます。
乳児を椅子に座らせる
この方法は乳児の中でも、椅子に座れる子に効果があります。乳児が床に座っている場合、乳児は他のものに興味をもつとすぐにその場から動いてしまいます。
しかし、椅子に座らせて乳児の行動を制限することで、フラフラと動き回れなくなります。そのため、椅子にきちんと座ることが出来る乳児には、椅子を用意するのがおすすめです。
椅子と一緒にテーブルを用意すればより効果的
乳児の特徴の1つに、「1人が動くと他の子もつられて動く」というものがあります。
しかし、テーブルと椅子を用意することで、乳児はその両方に挟まれる形になり、更に乳児の動きを制限することとができます。
ポイント
最初の1人がフラフラと動き回らないように、他の保育士が補助に入ることも大切です。
3.幼児クラスは子どもを巻き込みメリハリをつける
幼児クラスの場合は、乳児クラスよりも難易度が高く、普通の手遊びなどでは満足してくれない場合が多いです。
乳児よりも難易度が高くなっている幼児を静かにさせるためには、子ども達を巻き込む方法が効果的です。幼児クラスの年頃の子どもは動きにメリハリのあることが好きです。
保育士はその点を意識して、以下に記載している方法を試してみて下さい。
幼児に保育士の代わりをやってもらう
幼児の中から2人を選び、その2人に自分の代わりとして保育士の役割をしてもらいます。1人だと緊張してしまう幼児もいるため、2人でやってもらうのがおすすめです。
選ばれた幼児には、以下のようなことを代わりに行ってもらいましょう。
- 他の幼児の前で手遊びをする
- 点呼をとる
選ばれた子ども達も、普段の自分達とは違う役割を楽しんで行えるでしょう。ただ、この方法は毎日行ってしまうと幼児も慣れてしまうため、たまに行う方が効果的です。
小声や口パクで話す
最初はいつも通り話し始め、だんだんと声を小さくしていき、最終的に口パクになるという方法です。朝の会や帰りの会などの、「幼児の前で話さないといけない場面」で騒いでいる幼児がいた際に有効です。
ポイント
保育士の演技力が試される方法のため、保育士によって合う・合わないがあります。面白いことが好きな保育士は、是非、試してみましょう。
メリハリをつけることで保育をスムーズに行える
「椅子にじっと座っていられない」「製作に集中できない」という子ども達の背景には、保育内容にメリハリがないという理由が考えられます。
例えば、静かにして欲しい時間の前には、「園庭で自由に遊ぶ時間を作る」「体操をする」といったように、意識的に「動」の保育を行います。
そして、発散させた後にお昼寝などの「静」の保育を行った方が、子ども達もすんなりと「静」の行動に入れます。
発散させるところは発散させ、集中するところでは集中させる。これは、幼児クラスでの保育をスムーズに行うためにはとても大切なことです。
まとめ
年齢の異なる乳児と幼児では、子ども達に静かになってもらうために効果的な方法も異なります。乳児の場合は音や動き、幼児の場合は静と動のメリハリをつけることで、子ども達の興味を引くことができます。
無暗に大きな声を出して静かになってもらうのではなく、乳児と幼児の特徴に合わせた方法で、子供たちが自然と静かになる環境を作っていきましょう。
最新情報をお届けします
Twitter でフォローしよう!
Follow @hoiku4_com
cocoro

最新記事 by cocoro (全て見る)
- 遅番保育士の体験談!短時間で効率よく稼げます - 2018年2月23日
- 保育士が「乳児クラス」「幼児クラス」の子供を静かにする方法 - 2017年6月9日
保育士資格があれば正社員の転職はもちろん、非常勤やパートでも利用できるよ!「運営者:ホイクミー」のプチ解説つき!詳細は利用した保育士の口コミを見てね。口コミには個人差があるので、3社ほど無料登録して自身で必ず比較してね。
1位・マイナビ保育士
やっぱり大手の転職会社はしっかりしてるよね。保育士転職会社は大手の転職会社がいままでなかったんだけど、条件の良い転職求人を探して比較したりするならココかな。やっぱり一番おすすめだよ。
2位・保育ひろば
保育ひろばさんは担当者の方が丁寧で親切なんだよね。非常勤(パート・アルバイト)でも使えるし、もちろん正社員の転職も可能だよ。良い意味で使い勝手が良いサイトだね!
3位・保育エイド
対応スタッフの方がなんと全員女性限定!対応はしっかりしてるし、人間関係で悩んでいる保育士さんの転職に特化しているんだよね。ちなみに、保育士資格を持っていなくても、パート・アルバイトで保育補助の仕事も紹介してくれるんだよね。
全国で50社以上ある保育士専用の転職求人サイトをリアルな保育士の口コミで比較ランキングしています。完全に無料で転職もサポートしてくれるのでお勧めばかりです。