保育教諭とは認定こども園で働く保育士と幼稚園教諭の両方の資格を備えた職業のことです。これまで異なる施設として機能してきた保育園・保育所と幼稚園の垣根を解消し、より包括的な保育と幅広いニーズに応えられるサービスを提供するために生まれた施設です。保育教諭を目指す方は、予め効率の良い転職方法や年収を知っておく必要があるでしょう。
1.保育教諭の平均年収とは?
この認定こども園が誕生した経緯はそのまま保育教諭の平均年収とも深く関わっています。保育士と幼稚園教諭両方の資格を取得していればその分年収が高くなるイメージがありますが、実際のところ給与はどの程度なのでしょうか?
収入は保育士や幼稚園教諭と変わらない
両方の機能を備えているとはいえ基本的には子供の保育を行うための施設ですし、子供を預かって保育を担うという仕事内容も共通しています。そのため保育士や幼稚園教諭と比べて極端に年収が高くなるということはないのです。現時点での年収の相場は350万~400万円程度と言われています。
スキルや手当てにより収入は大きく変わる
保育教諭はまだ歴史が浅いので、収入環境はおろか就業環境や現場での役割についても施設ごとにかなり違いが見られます。保育教諭の平均年収を出すのを難しくしているのが資格手当やポストの問題です。認定こども園は必ずしも保育士と幼稚園教諭両方の資格を備えた保育教諭だけが勤務しているわけではなく、保育士や幼稚園教諭もその資格の範囲内で勤務して重要な役割を担っています。そのため保育教諭は現場において責任を負ったり、スタッフの教育に携わるといったケースも出てきます。そうした仕事が給料にどれぐらい反映されるか、手当を受け取ることができるかによって収入環境も違ってくるのです。
2.保育教諭の転職注意点
保育教諭への転職を目指す場合にはいくつかの注意点を踏まえておく必要があります。転職に成功するために、おさえておきたい注意点をご紹介します。
保育教諭になる条件を満たさなければならない
これから新たに保育教諭を目指す場合には就職する資格を満たしているかどうかが第一のポイントです。保育教諭は保育士と幼稚園教諭両方の資格を有していることが大前提となります。当たり前ですが、資格を持っていないと保育教諭として働けません。
働きながら保育教諭の資格をとる裏技がある!?
認定こども園は必ずしも保育士と幼稚園教諭両方の資格がなければ転職できないわけではなく、一方の資格で就職し、その資格の範囲内で業務を行いながらもう一方の資格を目指していくことができます。しかも優遇措置を得たうえで取得できるため、新たに保育教諭への転職を目指す場合における最短の近道となります。まずこの職種そのものが生まれてからそれほど時間が経過していないだけに、こうした新たに目指すための転職のための注意点を確認しておくことも大事なのです。
希望する認定こども園のタイプを知っておこう
認定こども園には大きく分けて幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型の4種類があります。どの種類かによって幼稚園の機能が前面に出ているか、保育園・保育所の要素が前面に出ているかが異なってくるので自分がどちらを優先したいのか、これまで保育教諭としてどのような役割を担ってきたのかをよく考慮したうえで判断する必要があります。
自分の今のスキルが活かせるかどうか確認する
すでに保育教諭になれる資格を備えている場合には、施設のタイプや環境をよく確認したうえで職場探しを行っていく必要があります。転職先の環境によってはこれまで培ってきたキャリアやノウハウがうまく活かせない可能性も出てきます。
3.保育教諭になるための成功の秘訣とは?
保育教諭の求人は、保育園・保育所や幼稚園と比べるとかなり少ないです。そもそも認定こども園という制度が「改正認定こども園法」によって誕生したのが2012年、まだまだこれから環境を整え、施設を増やしていかなければならない段階なのです。2015年4月現在の段階で施設の数は全国2889ヵ所。そんな数少ない認定こども園へ転職を成功させる秘訣とはなんでしょう?
認定こども園の求人をいかにうまく入手できるかが鍵
保育教諭の求人の探し方のポイントは、認定こども園からの求人をいかにうまく入手し、チャンスを活かすことができるかにかかっています。保育士と幼稚園教諭両方の資格を持っているので、保育所・保育園、幼稚園両方に転職の道が開けています。しかし、せっかく両方の資格を備えているのですから、それがもっとも高く評価される認定こども園からの求人にまず絞って探していくことが大事なのです。ただし、すべての施設がつねに求人を出しているわけではありませんから、有効な求人検索をしましょう。
保育士専門の転職サイトに登録する
求人を探す方法として役立てたいのが保育士転職サイトです。認定こども園の求人が非公開求人で募集されることもあるため、こうしたサイトをうまく利用してよい求人をいち早く入手できる環境づくりが求められます。また先も触れましたが、認定こども園は施設の種類や環境によって保育教諭の就業環境にも違いが出てくるため、転職サイトの担当者から細かい情報を教えてもらうことも、自分に合った職場を見つける上での重要な方法となります。ぜひとも有効利用しましょう。
気になる施設のホームページをチェックする
地元周辺、あるいは通勤可能な範囲内にある認定こども園をインターネットで探してみましょう。そしてそれぞれの施設のホームページをチェックして採用情報が掲載されていないかどうかを確認するのです。ほとんどの求人が求人サイトに掲載されていますが、稀に園のホームページにのみ求人を掲載していることがあります。通勤可能な範囲を広くとったとしても見つけられる認定こども園は数ヶ所といったところでしょうから、見逃さないように採用の状況を確認しておきましょう。
まとめ
保育教諭が働く認定こども園は、保育所・保育園と幼稚園両方の機能・サービスが用意されており、働くスタッフにも両方のスキルが求められるようになっています。認定こども園では、あなたの持っているスキルを最大限に発揮することができます。保育教諭に興味を持たれた方は求人を探すことになると思いますが、まだこの職種そのものの歴史が浅いため、多くのケースでははじめての転職となります。それだけに転職のノウハウが十分ではなく、しかも情報収集も難しい面も出てきます。そのためひとりで行うのではなく、保育士転職サイトで転職サイトの担当者のサポートもうまく活用したうえで行っていくべきでしょう。また、働きたい施設の種類や設備やそこで働く保育教諭に役割などもホームページや求人情報からできるだけ入手しておくと良いでしょう。
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ホイミー(元保育士)

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