「子育て支援事業」と言われた場合にピンとくる保育士はどれぐらいいるでしょうか。
近年では、子育て支援事業に力を入れている保育園が多くなっています。
今回は私(保育士)が管理者として子育て支援事業に1年間取り組んだ子育て支援事業計画の立て方のポイントと、行った際のメリットをご紹介します。
1.保育園で行う子育て支援事業を行うメリット
子育て支援事業を行って保育園のことをよく知ってもらうことは宣伝効果になります。子育て支援事業は1年間を通じて行う事が重要になります。
翌年の入園申し込みに繋がる
私が実際に子育て支援事業を取り組んだ体験ですが、月に1回保育園に来られることで園の保育の様子や雰囲気、どんな保育を行っているのかを肌で感じてもらうことができます。
1年を通じて子育て支援事業を行った結果、翌年の入園申し込みに繋がってきました。
ポイント
園児数確保によって来年度、職員の人数が決まってくる保育園も多いです。翌年入園児数が減るとまず、職員をカットしなくてはいけなくなりますが、子育て支援事業は入園児数を増やす役割も担います。
2.子育て支援事業の計画のポイント
子育て支援事業の計画を立てる時は、通常の保育に支障をきたさないよう、無理なく出来る範囲で計画を立てていくことが前提です。
また、子育て支援についてどのような思いを園長が持っていて、保育園が行っていく方向性や特色を把握することが必要で、特に私立の保育園の場合は園長先生の特色がよくでる傾向があるため注意が必要です。
管理者は担当者を決め計画を立てることが大事
子育て支援事業を行う上では担当者は欠かせません。そのため、管理者は、以下の割合で、担当者を決める必要があります。
- 正規の保育士
- パート保育士の2名
担当者も保育園を運営していく上で必要な人員となるため、支障のないような組み合わせで行うことがポイントです。
担当が決まれば、保育園が行っていく子育て支援事業の方向性や特色を伝え、担当者は1年間の子育て支援事業の計画を立てていきます。
子育て支援事業の予算を明確にする
子育て支援事業を行うことで、市から補助金がもらえるので、予算額を明確にすることが大事です。
- 1年間の予算がどれぐらいかを確認する
- 市からの補助金も確認する
私が勤務する保育園は、園長先生がお金にルーズな保育園で、教材費や備品を立て替えは当たり前、立て替えてもお金を返してもらえないという事が多々あり1年間の予算を明確にすることが必要でした。
ポイント
子育て支援事業の管理者として、予算の確認は大事な事になるため、1番初めにチェックすることが重要になります。
外部講師を依頼する
子育て支援クラスの児童たちにも在園児と同じように行事に参加してもらい、保護者の方に保育園の行事について知ってもらうことも重要なので、下記のような外部から講師を招いて行う、保護者向けのイベントを実施するのもオススメです。
- 栄養士の先生による食に関する講演会
- 大学教授による子育てについての講演会
- 体操のインストラクターを招き、親子で健康体操を行うイベント
このようなイベントは、子育てに悩みをもっている保護者の興味を引き、保育園への来園に繋がります。また、近隣に保育士の養成学校などがある場合は、そこに依頼して催し物をしてもらうのもよいでしょう。
ポイント
外部講師を依頼する時は、保育園の行事をかみ合わせながら、日程を決めて依頼しましょう。
外部講師へのお礼の仕方
外部に講師を依頼した場合はそれなりの謝礼が必要になるので、それぞれの講師の方と価格の交渉をする必要があります。
養成学校などに依頼して学生を派遣してもらった場合も、担当の先生に相談をし、菓子折りを謝礼として贈りました。
来園したくなるような工夫をする
来園したくなる雰囲気を作る事も重要なので、以下のような工夫をする必要があります。
- 人数分の出席カードを用意し、毎月来てもらったらスタンプを押す
- 名前を覚え、仲良くなりやすくするために名札を用意する
- 一年の最後に手作りのおもちゃのお土産を渡す
出席カードや名札も手作りで準備できると尚良いです。
ポイント
あらかじめ計画を立てる時に、出席カードや名札等、必要な物を準備をする時間も組み込んでおくと、ギリギリになってから焦らずに済みます。
児童の募集をする
4月から子育て支援事業が開始になるので、3月上旬から市の広報などで募集をかけていきます。
4月は保育園に入園の時期で、在園児達が落ち着かない雰囲気になります。その為、4月の第1回目は月末に行うようにし、2回目以降は随時行っていくようにしましょう。
まとめ
子育て支援事業の計画の立て方のポイントをまとめると、以下の通りになります。
- 勤務先の保育園で子育て支援事業に使える予算を明確にする。その際、市からの補助金も確認しておく
- 外部講師を依頼して催しを行うなどして、保護者の保育園への来園率を上げる
- 出席カードや名札を用意し、来園したくなる雰囲気を作る
- 4月の子育て支援事業開始時期に合わせて、児童の募集をする
上記のポイント押さえて、保育に支障のない計画を立てるようにしていきましょう。
子育て支援事業は1年を通じて保育園を知ってもらうという大きな役割も果たしています。
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萬福まき蔵

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